ボタナス

でかっ! ボタナス

ボタナス

ボタナスは、高知県室戸市の中山間部の集落、日南(ひなた)で栽培されている伝統野菜です。
とても大きいナスです。

ボタナスの特徴は、大きいだけではなくて、火を入れると、とろ〜として美味しい。

おすすめの食べ方は、焼きナス やフライ!

サクッ、とろ〜感の「とろ〜」が、ナスのイメージを超越して、驚きの美味しさです。普通のナスとは、身質がだいぶ違います。

ボタナスは、道の駅「キラメッセ室戸」で購入できますが、生産量が少ないため、売り切れの場合もあります。

日向のぼたなすの紹介


6年位前まで、日南(ひなた)の農家さんは、ボタナスが伝統野菜だと言うことを、認識していなかったそうです。

日南(ひなた)の農家さんにとっては、ボタナスは昔からある野菜、自分達で食べる分、お裾分けする分、30本位だけ栽培していたそうで、出荷はしていなかったとのこと。

きっかけは6年前、高知県地域振興センターの方に、ボタナスを食べてもらう機会があって

「これは、うま〜い!」

となり、出荷がはじまりました。

ボタナスは、テレビ番組「所さんお届けモノです!」で取り上げられました。
番組では、京都の老舗料亭「料亭 菊乃井」のご主人に「日本の幻の食材」として、紹介されています。

ボタナス農家さん

ボタナス農家

農家の谷口さんは、ご夫婦(共に70歳代)で、幻の伝統野菜ボタナスを生産しています。

ボタナスの他には、お米、田芋(里芋)、落花生(小さめで美味しい品種らしい)などの生産をされています。

現在は、ボタナスの出荷量アップに取り組んでいて、200株くらい栽培されています。

ボタナスは、日南(ひなた)でのみ採れる伝統野菜なので、農家さんたちは、種の保存にも取り組んでいます。

一番良い形のボタナスから種をとり、その種を選別して、保存します。
種まきは2、3月、ハウスで芽出しをして、植え付けは4月頃、収穫は7月から9月頃まで。

今がまさに、旬のボタナスです。(令和5年7月)

ご夫婦は、Uターン移住で室戸に戻ってきたとのこと。当初は、農業について素人だったそうで、技術的支援を受けつつ、現在も試行錯誤しながら取り組んでいるそうです。

ボタナスの産地 日南(ひなた)

日南

現在、日本の国土の60%以上が過疎となっています。

高知県室戸市の中山間部にある集落、日南(ひなた)も、少子高齢化・人口減少は、深刻な課題です。

現在、日南(ひなた)の人口は51人、60代以上が41名で80%となっています。
谷口さんたち70代は、集落では若手になるそうです。

行政区別年齢別統計表

後継者の不足により、農家さん自体の数も減少しています。
現在、ボタナスを栽培しているのは農家さんは、6軒のみとなっています。

伝統野菜のボタナスを残せるのか?

というより、日南(ひなた)の集落存続問題…

何故、日南(ひなた)だけに、伝統野菜のボタナスがあるのかは、定かではありません。

日南(ひなた)は「平家の落人伝説」がある地域で、その時代にボタナスの種を持ってきた人が、いるとかいないとか。

確実なのは、100年前には、あったということです。

谷口さんの、亡くなったおじいさんのお話として「物心着いた時には、あった」との証言があるので。(平家の話との幅ありすぎ…)

つづく…

ブログ読んでいただき、本当にありがとうございます。

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